教育課程の概要

医療技術、薬物治療の高度化を背景に、革新的な医薬品の創出を目指す創薬科学の発展と、医療と創薬科学をつなぐ臨床薬学・医療薬学の研究・実践が、医薬品の適正使用や難治性疾患の克服などの社会的要請に応える道として大きな期待を集めています。すなわち、患者または疾病を始点とする臨床薬学、医療薬学、基礎薬学および創薬科学を統合した研究の展開、発展が重要です。薬学研究科医療薬学専攻(博士課程)では、創造性、独創性、探求心及び実践力を備えた薬学研究者、医療薬学研究者及び高度の技術と知識を備えた薬剤師(薬剤師研究者)を養成することを目的としています。このように理念と目標に沿った人材を養成するため、薬学研究科医療薬学専攻に「医療分子薬学分野」と「医療機能薬学分野」の2つの分野を編成しました。教育課程として、専門科目、特別研究、特別演習を設けました。

専門科目

医療分子薬学分野と医療機能薬学分野の二つの分野から構成する本専攻・博士課程には8の専門科目を設けました。
大学院博士課程学生として高度な知識・技術を習得し、薬学研究科医療薬学専攻学生として高度な専門性を修得します。また、博士論文の立案、作成時の基盤となる高度・専門的知識と技術を習得することを目的とした科目です。

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特別研究

特別研究の研究指導教員の下、特定の研究テーマを設定して、専門科目、特別演習で習得した知識・技術を応用し、博士論文を作成することを目的とした科目です。
特別研究の実施においては、研究指導教員(主任)と特別研究科目が同一の研究指導補助教員が協力し、学生の博士論文研究を適切に指導します。

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特別演習

研究指導教員、研究指導補助教員のもとに研究テーマに関連の先端的薬学、医療薬学研究の知識・現状について口頭発表形式による報告と質疑応答を特別演習として定期的に行います。同一分野に所属する学生の研究発表にも出席し、国際性と創造性を兼ね揃えた学生を育成します。特別演習は研究に対する論理的思考、批判力、各学生の独自性・独創性の育成、創造性の確立、論理的説得性の習得を目的とした科目です。なお、国際性と創造性を兼ね揃えた大学院生の育成の一つとして特別演習では英語原著論文等を教材に用いて質疑応答を中心としたレポート作成を演習の柱として進めます。特別演習は専門科目の未修得(既修得)に関わらず修得可能ですが、学生の希望により3年次以降に修得することも可能です。

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