学位審査体制・修了要件

博士課程修了要件

1)専門科目

8専門科目から5科目以上を選択して、10単位以上を修得。

2)特別研究

1年から4年次に特別研究として所属している、専攻内の特別研究指導教員(主任)の特別研究科目を一つ選択し、研究指導教員(主任)、他の研究指導教員の下で博士論文作成のための研究を行い、学位論文の作成に該当する研究を実施し、所属する特別研究科目の特別研究として12単位以上を修得しなければならない。

単位認定と評価基準

薬学特別研究の単位認定においては薬学研究科医療薬学専攻に所定の期間在籍し(3年以上)、特別研究に携わり、独自・独創的な研究成果を公表するとともに、専門科目10単位以上、特別演習8単位を修得している場合には、特別研究の単位12単位を認定する。研究成果は審査のある原著論文誌(学会誌等)に所定数公表する必要がある。特別研究の単位12単位は所定の期間(3年以上)の特別研究に対して一括して認定するものである。なお、博士論文は独自独創的なものであり関連分野の研究の推進や薬学・医学・医療薬学・保健衛生や健全な社会の推進に寄与するものであること。

3)特別演習

1年から2年にかけ選択した分野(特別研究科目が所属する分野)の特別演習に定期的に出席し、8単位を修得しなければならない。

4)修了要件

上記、計30単位以上を修得し、かつ、最終試験及び博士論文の審査に合格しなければならない。

最終試験

最終試験は研究論文審査において主査と副査を担当する教員によって、研究内容の審査とは別に、博士論文の審査を受ける学生が博士の学位の修得に価する基礎学力・関連分野の専門的学力並びに英語力を修得していることの有無について(筆記及び口頭)試験を実施する。最終試験は審査員全員の試験に合格する必要がある。

博士論文審査体系

1)概要

博士論文審査は、公開の博士論文発表会における研究発表と質疑討論並びに博士論文の書面審査と論文提出者に対する研究内容並びに専門知識に対する質疑応答の結果を総合して行う。博士論文発表会はプログラムを公開することによって、学内外者にも開かれたものとする。公開論文発表会後、愛知学院大学大学院薬学研究科論文審査会を速やかに開催する。審査会で博士(薬学)論文の執筆を許可された学生は、論文審査会で決定した主査・副査の助言を参考にして、博士学位論文を執筆して、研究科事務室に提出する。主査及び副査は提出された博士論文を参考に再度、研究内容の審査と学生の専門分野での知識と論文の新規性と独自性を審査し、その結果を大学院博士論文審査会に報告し、博士の学位授与の可否を審議する。

大学事務に提出した博士論文は愛知学院大学楠元キャンパスの歯学薬学図書館情報センターに保存し、一般にその研究成果を公表し研究成果を広く社会に還元できるようにする。

2)論文審査

博士論文の審査にあたっては、実験結果或いは資料が正確であるか、内容が論理的であるか、また、新しい知見或いは社会に対する貢献が得られているかを重視する。また、既に研究成果を原著論文として公表している場合には、その論文を引用させる。論文の審査は公平・公明であり博士論文の質を保つものでなければならない。審査は薬学研究科論文審査委員会(以下、論文審査委員会と呼ぶ)で決定された、一定数の主査と副査が担当する。研究課題の専門性から論文審査委員会が必要と認めた場合は学部内の准教授(また、講師)や学外の研究者(他大学の教員)を論文審査委員会に追加して、博士論文の審査の質を担保するように図る。博士論文の最終審査は、論文審査委員会の専任の研究指導教員が博士論文の合否を判定することにより行う。

薬学研究科学位論文審査基準

  • 1)学位申請者が主体的に取り組んだ研究成果について記載されていること。
  • 2)先行研究の評価や事実調査が的確であり、適切な論文の引用とともに明示されていること。
  • 3)研究背景に基づいた目的が適切に設定され、その意義や必要性とともに述べられていること。
  • 4)研究倫理を遵守した上で方法が具体的に記述され、適切な研究が実施されていること。
  • 5)実験や解析結果に基づいた考察が論理的に記述され、学術的あるいは社会的位置付けが記載されていること。
  • 6)研究の新規性、独創性ならびに発展性が十分に論述され、当該分野の学問や医療現場に貢献するところが明示されていること。

3)薬学研究科論文審査委員会

特別研究担当教員及び研究指導教員より構成し、研究課題の専門性から当該委員会が必要と認めた場合は上述のように学内外の研究者(教員)を審査委員会に外部委員として加え、参考意見を聴講する。

4)学位申請に必要な書類