第70回 薬学セミナー
日時 | 平成26年3月5日(水)17:00~18:30 |
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場所 | 薬学部棟 2階 大講義室(201) |
演者 | 中島 健一 助教 薬学部 薬用資源学講座 |
演題 | 新規植物二次代謝産物の探索とその生理活性に関する研究 ー有用 天然資源の発見を目指してー |
内容 | 現在、演者らは、核内受容体の一種であるレチノイドX受容体(RXR)リガンド の探索を行っている。RXRは、自身でホモダイマーを形成する他、脂質代謝に関 わるPPARおよび肝X受容体(LXR)、骨代謝に関わるビタミンD受容体(VDR)など、 多岐に及ぶ核内受容体をパートナーとし、ヘテロダイマーを形成することが知ら れている。RXRの活性化により、これらパートナー核内受容体の転写活性化が調 節を受けるため、RXRリガンドは、代謝性疾患、炎症性疾患等の様々な疾患治療 薬として期待される。これまで、当研究室では、いずれも生薬として用いられて いる厚朴および山豆根から、honokiolやプレニルフラボノイドをRXRアゴニスト として単離報告してきた。今回、新たなアゴニストの単離に至ったので、その研 究に関して紹介する。 また、演者はミカン科やヤシ科などン属する植物の成分に関して研究を行い、 約40種の新規構造を有する植物二次代謝産物を単離報告してきた。特に、 Melicope denhamiiの葉部より単離した8種の新規キノリノンアルカロイドは、 アセトフェノン、フェニルプロパノイド、フラノクマリン等との環化付加体であ り、過去に報告のない骨格を有する化合物であった。今回の講演では、これら化 合物の構造に加え、植物成分研究の実際についても紹介する。 |
愛知学院大学薬学部医療薬学科
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