第66回 薬学セミナー

日時 平成25年7月24日(水)17:00~18:00
場所 薬学部棟 2階 大講義室(201)
演者 安池 修之 教授
薬学部 薬化学講座
演題 典型高周期元素化学を基軸とする合成化学から物質科学・生命科学への展開
内容 有機金属化学や典型元素化学の分野は従来までの炭素,水素,窒素,酸素を構成原子に持つ有機化学に,第3周期以降の原子が加わることで大きな発展を遂げ,有機合成の分野に留まらず幅広く有効に活用されている. これは,高周期元素を導入すると新たにd,f軌道が加わること,イオン結合・配位結合をもち従来の四面体から多面体への化学へと多様化することなどに由来する.しかしながら,現在もまだ周期表の全ての元素の性質が明らかにされているわけではなく,未開拓の機能や特性の存在が期待されている.それらとの関連から,これまで,第3周期以降の典型高周期元素化学を基軸に合成化学・解析学・理論化学を活用しながら,新規な高周期元素化合物の合成と物理的・化学的性質の解明に取組んできた.本セミナーでは下記の項目についてこれまでの研究成果と周期表横断型元素化学から挑む物質科学・生命科学について述べる.
1)典型高周期元素化合物のクロスカップリング試剤としての活用
2)光学活性有機Sb化合物の合成と不斉配位子能
3)15および16族元素を含む複素環化合物の一般合成と芳香族性
4)周期表横断型元素化学を活用した物質科学
5)高周期元素を利用した生命科学(バイオオルガノメタリクス)

愛知学院大学薬学部医療薬学科
名古屋市千種区楠元町1-100
問い合わせ先:薬学部教務委員会(担当:山本、連絡先:内線2190)

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