第55回 薬学セミナー
日時 | 平成24年6月27日(水)17:30~18:30 |
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場所 | 薬学部棟 2階 大講義室(206) |
演者 | 鍋倉 智裕 教授 薬学部 薬剤学講座 |
演題 | 薬物の生体膜透過と薬効・毒性発現 |
内容 | 生体を構成している細胞は、異物の侵入や生体成分の流出を防ぐために生体膜でおおわれている。細胞膜を介する物質の輸送は、常に変動する環境下で一定の状態を維持しようとする生体内恒常性を保つ上で極めて重要な役割を果たしている。薬効を最大限に発揮し、副作用を最小に止めるためには、薬物の体内動態を適切に予測する必要がある。薬物の吸収が小腸上皮細胞膜透過からはじまるように、薬物の吸収・分布・代謝・排泄過程には、さまざまな組織における生体膜透過機構が深く関係している。 1)腎尿細管上皮細胞膜における薬物輸送 2)水晶体における微量元素輸送と白内障発症 3)ABC (ATP-binding cassette) トランスポータによる薬物輸送 演者がこれまでに行ってきたこれらの研究成果について紹介する。また近年進展著しい、分子薬物動態学研究に関する今後の展望についても述べる。 |
愛知学院大学薬学部医療薬学科
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