第51回 薬学セミナー
| 日時 | 平成23年11月2日（水）17:00～18:00 |
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| 場所 | 薬学部棟 2階 大講義室（206） |
| 演者 | 富田 純子 助教 薬学部 微生物学講座 |
| 演題 | 同定困難な微生物群の分類と培養法の確立 |
| 内容 | 感染症の診断では患者の臨床材料から起因細菌を分離培養し、それがいかなる菌種であるかを鑑別同定する必要がある。菌株の同定は、形態観察、生化学性状や血清学的性状試験などを行い、総合的に判断される。近年は遺伝子情報の蓄積に伴い、細菌の16S rRNA遺伝子の塩基配列など分子生物学的性状も菌種の同定に用いられている。起因菌種の同定を行うことで分離株の病原性や薬剤感受性を推定することが可能となり、治療方針の策定など対処法が決定される。そのためこれらの検査は、迅速かつ正確な結果が必要とされる。
細菌の同定は、整理された分類体系と照らし合わせて行われるため、分類体系が整っていることが重要である。また、整理された分類群であってもその菌群の培養法が確立していない場合、分離培養に失敗することがありその後の対応に遅れが生じる。我々はこのような理由により同定が困難であるHelicobacter属、Streptococcus属およびDermacoccaceae科菌種に注目して解析を行い、臨床検査で利用可能な培養法の確立と、生物学上の位置付けを目的として研究を行ってきた。本セミナーではこれらの研究成果を紹介する。 |
愛知学院大学薬学部医療薬学科
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