第36回 薬学セミナー

日時 平成22年1月21日(水)17:00~18:00
場所 薬学部棟 2階 大講義室(206)
演者 薬学部 応用薬理学講座 大井義明 講師
演題 中枢性鎮咳薬であるコデインの作用機序の解明に向けて
内容 現在、急性咳嗽やかぜ症候群の後に続く慢性咳嗽には中枢性鎮咳薬が多く使われている。鎮咳薬は中枢性と末梢性に分類され、中枢性鎮咳薬は咳反射を中継する延髄脳幹部に作用すると考えられているが、詳細な作用部位は不明であり、作用機序についても不明なまま使用されている。コデインは代表的な中枢性鎮咳薬であり、50年以上も使用されているが、その詳細な作用部位、作用機序もまた不明である。
そこで中枢性鎮咳薬であるコデインの作用機序の解明を目指して研究を行った結果、咳反射様式がヒトと類似しているモルモットにおいて、コデインは延髄孤束核における1次求心性線維から2次ニューロンへの興奮性シナプス伝達を抑制することがあきらかとなった。in vivoにおけるモルモットとラットにおける咳反射様式の違いから、in vitroにおけるコデインのEPSC抑制作用まで、これまでの研究結果を紹介する。
また、コデインの研究以前の研究についても紹介する。
学生および教員皆様の御来聴を歓迎します。

愛知学院大学薬学部医療薬学科
名古屋市千種区楠元町1-100
問い合わせ先:薬学部教務委員会(担当:佐藤、連絡先:内線2300)

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