第33回 薬学セミナー

日時 平成21年11月18日(水)17:30~18:30
場所 薬学部棟 2階 大講義室(203)
演者 薬学部 薬物治療学講座 巽 康彰 講師
演題 鉄過剰症を引き起こす鉄代謝関連遺伝子異常の検索
内容 鉄過剰症は、臓器を直接障害し炎症性の疾患を引き起こしたりするほか、最終的には発がんを介して臓器不全をきたす。そのため、遺伝性ヘモクロマトーシスをはじめ、鉄負荷が増悪因子となる種々の鉄過剰症候群を早期に発見し除鉄に努めることは、臨床的に重要である。
近年、遺伝性ヘモクロマトーシスをはじめ、複数の類似疾患において起因遺伝子(HFE, HAMP, TfR2, HJV, FPNなど)の存在が明らかにされてきた。我々の研究室では、以前からこれら鉄代謝関連遺伝子の変異検索を行ってきた。しかしこの鉄代謝関連遺伝子の解析には、多数の遺伝子を調べる必要があり、さらにそれぞれの遺伝子の各エクソンについてダイレクトシークエンスを行う方法であったため時間と労力が多くかかっていた。そこで、演者は迅速な遺伝子解析の方法に向けて改善を行った。さらに今後の展望について紹介する。
また演者のこれまでの研究内容についても紹介する。
学生および教員皆様の御来聴を歓迎します。

愛知学院大学薬学部医療薬学科
名古屋市千種区楠元町1-100
問い合わせ先:薬学部教務委員会(担当:佐藤、連絡先:内線2300)

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