第30回 薬学セミナー

日時 平成21年7月24日(金)17:15~18:15
場所 薬学部棟 2階 大講義室(206)
演者 薬学部 薬化学講座 武田 良文 准教授
演題 2種のラジカル反応を用いるMartinelline類の合成研究
内容 歴史的に見て、ラジカル反応はその制御の難しさから合成的な利用が避けられてきた。
しかし、近年、新しいラジカル開始剤の開発や論理的な基質のデザインなどにより反応の位置及び立体の制御が可能となり、ラジカル反応は優れた反応として広く利用されるようになった。
特に分子内の二重結合にラジカルを付加させるラジカル環化反応は、複雑な環状化合物合成の強力な手法の一つとなっている。
演者は、この数年間、新しいラジカル反応の開発及びそれらを用いる生物活性天然物の合成研究に携わってきた。本セミナーでは、分子内に不飽和エステルを有するオキシムエーテルの連続的なラジカル付加−環化−脱離反応と水素移動型ラジカル炭素−炭素結合形成反応を用いたMartinellineの形式的全合成について紹介する。
また演者のこれまでの研究内容についても紹介したい。
学生および教員皆様の御来聴を歓迎します。

愛知学院大学薬学部医療薬学科
名古屋市千種区楠元町1-100
問い合わせ先:薬学部教務委員会(担当:佐藤、連絡先:内線2300)

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