寄附講座

学部長挨拶

本学薬学部は、「豊かな人間性と生命の尊厳について深い認識を持ち、医療を協働の場として人々の健康維持と医療の発展に積極的に貢献し、共創を通じて未来を開拓する医療薬学専門人を養成すること」を「人材の養成・教育研究上の目的」に掲げ、卒業生が医療及び医療関連分野で幅広く活躍できるように教育と研究を充実してきました。今日、薬剤師の役割も広範で高度なものになり、対人業務の充実と対物業務のICTを活用した効率化や資質向上のための卒後教育・生涯研修なども求められています。また、地域医療における薬剤師の役割が大きく期待されることから、地域に根差した医療に大いに貢献できる知識、技能、態度を身に付けた医療薬学専門人の養成が必要になってきています。

そこで2017年より、保険調剤薬局やドラッグストアー等の関係企業と連携し、①地域医療に貢献できる薬剤師の育成に向けた薬学教育を充実させること、②産学共同研究を通じて地域医療の発展に貢献することを目的として、産学連携による教育・研究の拠点として、『地域医療薬局学』『セルフメディケーション学』の2つの寄附講座を設置しています。それぞれの寄附講座では、医療や薬剤師に求められる社会のニーズを踏まえながら実践的な知識の修得に加え、薬局における実践的な技能や態度、コミュニケーション力の習得を目指して、医療の最前線で活躍されている企業薬剤師による講義や演習、ボランティア活動など、多面的な教育方法論を取り入れた教育を行っています。これらの取り組みが、学生の向学心・向上心を高め、我が国の将来の医療を支える高度で幅広い能力を有する薬剤師を育成することに大いに貢献することを期待しています。また、産学共同研究を通して、臨床現場における多様な問題を解決し、その成果を地域医療に還元することにより、健康で豊かな国民生活の維持向上に貢献できることを目指しています。

愛知学院大学薬学部は、今後も生涯にわたり研鑽を積み、社会に貢献できる薬剤師を送り出すとともに、地域医療の発展に大きく貢献していきます。

愛知学院大学薬学部長 安池 修之