担当科目

微生物学講座では、
  基礎薬学演習II  :1年生秋学期
  微 生 物 学  :2年生春学期
  微生物薬品学  :3年生春学期
  遺伝子情報学  :3年生秋学期
  基礎薬学実習IV :3年生春学期  
  総合演習I/II   :4年生春・秋学期
  生体予防薬学特論II :6年生春学期 
  総合演習III/ IV  :6年生春・秋学期 
  卒業研究    :5,6年生春・秋学期
  外書購読I/II  :5,6年生春・秋学期
  
 を行っています。
    

微生物学講義の概要
地球上には様々な微生物が存在している。あるものは食品加工や薬品合成などで有益に利用でき、他方は病原微生物としてヒトにとって不利益をもたらす。このような多種多様な微生物の種類とその特徴を理解し、その構造上の特徴・代謝・増殖などに関する基本的知識及びそれらを使った微生物の各種試験方法・鑑別方法について解説する。また代表的な感染症を理解するため、原因微生物の種類と各病原体の特徴などの基本的知識について学習する。同時に医療従事者として必須である衛生概念や滅菌と消毒の概念などについても併せて解説する。

微生物薬品学講義の概要
感染症の化学療法に必須である抗生物質について、その構造上の特徴及び作用機序等の基本的知識、正しい薬物治療と薬剤選択のための薬剤感受性試験や体内動態、臓器移行性、血中濃度モニタリングについて解説する。また薬剤耐性のメカニズム、副作用の問題についての基本的知識、加えて感染症の変貌と耐性菌出現の歴史を踏まえた薬剤乱用の危険性などについても解説する。同様に抗ウイルス薬、抗真菌剤、抗悪性新生物薬についても、そのメカニズム、特徴、長所・欠点、副作用などについて解説する。

遺伝子情報学講義の概要
生命活動の根幹である遺伝子について、核酸の構造、機能、代謝、複製および形質の遺伝に関する基本的知識を解説する。さらに、形質転換、接合、形質導入など遺伝子操作に必要な遺伝子組み換え技術、クローニング法、塩基配列決定法、PCRに代表される遺伝子増幅技術などについて解説する。また遺伝子組換え体が人体や環境にもたらす影響について配慮し、拡散防止に努める必要性についても理解を深めてもらう。

基礎薬学実習IV(微生物学)の概要
代表的な微生物を題材とし、無菌操作や基本的な微生物の取り扱い方法を習得する。培地の作成方法から分離培養、増殖培養、同定試験、薬剤感受性試験までの一連の実験を通し、技能習得を行い、同時に病院の検査部門などで行われている感染症原因菌の特定方法、有用な治療薬の選択方法について理解を深める。さらに遺伝子増幅やクローニング、遺伝子伝達などの実験を通し、分子生物学実験の基本的技能も習得する。これら実験方法の技能習得を行いながら、それらに関する理論的知識も併せて学習する。


2015年バイオインフォマティクス講義の課題はこちら
 (年末までの限定リンク)




薬学部学生に対する講義および実習