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薬学共用試験とは

薬学共用試験

6年制の薬学教育では、5年次に医療現場である病院や薬局において、薬剤師の指導・監督の下、薬剤師としての実践能力を修得することを目的とした実務実習が行われます。しかし薬剤師資格を持たない薬学生が医療現場で実務実習生を行うためには、学内で必要かつ十分な基礎的知識や技能・態度などが培われてきたことを保証することが求められます。これらを保証するために4年次に実施されるのが、薬学共用試験です。薬学共用試験では、「知識および問題解決能力を評価する客観試験」(Computer-Based Testing:CBT)と「技能・態度を評価する客観的臨床能力試験」(Objective Structured Clinical Examination : OSCE)が実施されます。

CBT試験

CBT試験

CBT試験は、一定の基礎学力に到達しているかどうかを、コンピューター上で五指択一問題を解答する形の客観的試験によって評価する試験です。試験は3つのゾーン(ゾーン1:物理系・化学系・生物系、ゾーン2:薬と疾病(薬理系・薬物治療系・製剤・薬剤系)、ゾーン3:健康と環境(衛生系)・ヒューマニズム・イントロダクション・薬学と社会・実務実習事前学習)に区分され、合計で310題の問題が出題されます。受験生毎に問題セットが異なっていますが、難易度が変わらないよう工夫されています。

OSCE試験

CBT試験

OSCE試験は、実務実習に対応可能な技能・態度を身につけているかどうかを評価する試験です。以下の表に示す全国薬学共用試験センターから出題された5領域、6課題について試験を実施します(課題は年度毎に異なります)。試験では、本学の教員、他大学薬学部の教員、病院薬剤師、薬局薬剤師の中から2名が評価者を担当し、概略評価(全体の流れや円滑さ、医療過誤に結びつくような手技を見ます)、細目評価(評価基準に設定された1つ1つの動作を見ます)を行います。

課題 領域
1 1.患者・来局者応対
2 2. 薬剤の調製 (1)
3   薬剤の調製 (2)
4 3. 調剤監査
5 4. 無菌操作の実践
6 5. 情報の提供
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