研究概要 >>

3.アンメット・メディカル・ニーズに応える漢方方剤の創製

 漢方方剤は長い年月の使用経験に基づいて多くの疾患治療に利用されてきたが、未だ多くの漢方方剤は科学的根拠が明らかにされないまま使用されている。漢方研究者の絶対数の少なさも1つの原因になっているが、この30年間に漢方方剤の研究はかなり進んできた。漢方医学の理論に従って使用されている漢方方剤には、現代の我々が罹患する各種疾患に有効なものが多いもの事実である。当研究室では、漢方方剤の有用性を立証するために漢方方剤を1つの薬剤と見なして、疾患動物モデルで高脂血症、糖尿病、動脈硬化、関節リウマチ、骨粗鬆症、筋萎縮症に使用される漢方方剤の解析を行ってきた。最近では特に超高齢社会における健康寿命の延長の観点より、骨格系(骨・筋肉)の機能改善に有用と考えられる漢方方剤に焦点を絞って研究を進めている。一方、当研究室では多くのin vitroアッセイ系を有しており、多くの漢方処方用生薬の活性をスクリーニングしデータを蓄積してきた。これらの蓄積したデータと生薬の古典的薬能を考慮して、生活習慣病や加齢性疾患に有効な漢方方剤を創製していきたいと考えている。

教員 大学院生等 6年生 5年生 4年生

論文・書籍 学会発表 その他

担当科目一覧 薬の歴史 生薬学 天然物化学

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生活習慣病や加齢性疾患に有効な天然薬物の基礎研究 天然由来核内受容体リガンドの探索及び応用研究 Unmet medical needsに応える漢方方剤の創製