愛知学院大学大学院 薬学研究科医療薬学専攻(博士課程)

自己点検・評価

平成29年度愛知学院大学大学院薬学研究科 自己点検・評価

大学名 愛知学院大学
研究科・専攻名 大学院薬学研究科・医療薬学専攻

入学者数、在籍者数、退学者・修了者数

平成24年度入学者

入学者数 1名(定員 5名)
内訳 6年制薬学部卒業生 0名
4年制薬学部卒業生 1名(内社会人 1名)
薬学部以外の卒業生 0名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 0名
既退学者数 0名
既修了者(学位取得者)数 1名

平成25年度入学者

入学者数 2名(定員 5名)
内訳 6年制薬学部卒業生 1名
4年制薬学部卒業生 1名(内社会人 1名)
薬学部以外の卒業生 0名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 0名
既退学者数 1名
既修了者(学位取得者)数 1名

平成26年度入学者

入学者数 0名(定員 5名)
内訳 6年制薬学部卒業生 0名
4年制薬学部卒業生 0名
薬学部以外の卒業生 0名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 0名
既退学者数 0名

平成27年度入学者

入学者数 3名(定員 5名)
内訳 6年制薬学部卒業生 2名
4年制薬学部卒業生 0名
薬学部以外の卒業生 1名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 3名
既退学者数 0名

平成28年度入学者

入学者数 1名(定員 5名)
内訳 6年制薬学部卒業生 1名
4年制薬学部卒業生 0名
薬学部以外の卒業生 0名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 1名
既退学者数 0名

平成29年度入学者

入学者数 2名(定員 3名)
内訳 6年制薬学部卒業生 2名
4年制薬学部卒業生 0名
薬学部以外の卒業生 0名
在籍者数(平成29年5月1日現在) 2名
既退学者数 0名

「理念とミッション」、「アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー」と実際に行われている教育との整合性

【理念とミッション】

本学大学院薬学研究科医療薬学専攻(博士課程)では、本学の建学の精神である「行学一体・報恩感謝」に則り、創造性、独創性、さらにグローバル社会を先導する国際性を充分に兼ね揃え、薬学・医療薬学領域全般にわたる深い学識と高度な専門性、医療人に相応しい倫理観を身に付けると共に、薬学・医療薬学領域の高度・最先端技術を修得し、様々な問題に対して臨機応変かつ柔軟に対応できる医療薬学研究者及び薬学研究者、薬剤師(薬剤師研究者)を養成する。

[自己点検・評価]

研究科委員会において、この教育目標を「愛知学院大学大学院人材養成の目的に関する規程」として制定し、平成26年1月8日付けで施行するとともに平成28年12月14日付けで一部改訂した。

4年制課程薬学部を基礎とする3年制薬学研究科博士課程が基礎薬学、創薬化学の教育・研究に重点を置いていたのに対して、本学薬学研究科博士課程では、6年制薬学教育の課程で修得した医療薬学の包括的知識・技能および多様な情報の集積・活用による医療分野における問題解決の基礎的能力を基盤にして「理念とミッション」に沿った教育と研究が行なわれている。今後、「理念とミッション」の適切性についての定期的検証を研究科委員会において行なう。

【アドミッションポリシー】

薬学研究科医療薬学専攻が求める人材像は、次の通りである。

  1. 薬学及び医療薬学に関する高度の専門知識・技能の修得と社会への還元に強い熱意を持ち、広い視野と飽くなき探究心、深い学識を備えた医療薬学研究者あるいは薬学研究者・薬剤師へ成長しようとする強い意欲のある者(学生及び社会人)。
  2. 薬学及び医療薬学あるいは関連する領域における充分な基礎学力と、医療人に必要とされる倫理観、グローバルな研究領域に対応できる英語力を有している者(学生及び社会人)。
[自己点検・評価]

研究科委員会において、年度毎に募集要項案および入学者選抜方法について審議している。平成27年5月の研究科委員会において学則第15条第5項の入学できる者の明記に伴い、規定の一部改訂と募集要項の一部修正を行なった。

厳格な入試制度の下、アドミッションポリシーに定めたような一般学生及び社会人が入学しており、「理念とミッション」に沿った人材の養成が可能となっている。一方、入学者が少なく(平成29年5月現在:6名)、定員を充足していない。完成年度(平成27年度)を迎えたことから、平成27年10月の研究科委員会において入学定員の見直しを行い、平成29年度入試から適切化を図った。入学者確保のため他大学を含めた学部卒業者に対する広報活動・修学支援の検討を継続していく必要がある。

【カリキュラムポリシー】

薬学研究科医療薬学専攻では、「医療分子薬学分野」と「医療機能薬学分野」の2つの分野において、専門科目、特別研究、特別演習の教育課程を設け、専門知識・技能を修得させる。2分野は、下記のような特徴的なカリキュラムより編成されている。

  1. 医療分子薬学分野は、社会情勢や社会制度の急速な変化に応じて多様化した疾病の治療に対応できる高度・最新の医薬品の知識・情報と生命科学の急速な進歩に呼応して、新しい医療分子薬学の創設に重きを置き高度・専門的研究を行う分野である。天然薬物作用学、生体機能化学、環境衛生学、免疫細胞情報学、分子薬効解析学等を有機的につなぎ、最新の天然薬物作用学、分子生物学、衛生化学、免疫学、薬品作用学の知識と技術を習熟し、分子論的・細胞生物学的思考を重視しつつ、医薬品開発と医療分子薬学の推進・展開についての高度な教育及び研究を行う。
  2. 医療機能薬学分野は、高度・多様化した医療に対応し、疾病原因解明に基づく医薬品適正使用、QOL支援と推進、薬物動態と臨床効果、神経ネットワークでの薬物作用機序、薬害予防、医療薬剤学的見地からの患者への的確な配慮等の医療薬学における多面的な要因を解明・改善し、医療機能薬学の発展・充実に重きを置き高度・専門的研究を行う分野である。病原微生物学、化学療法学、医療薬剤学、神経薬理学、疾患病態治療学の知識と技術を習熟し、医療薬学と臨床薬学を有機的に結びつけ、高度な専門知識・技能の修得と同時に、医療の場における的確かつ適正な医療機能の把握を重視しつつ、医療機能薬学の推進・展開についての高度な教育と研究を行う。
[自己点検・評価]
教育課程として専門科目(特論)、特別研究、特別演習を組み合わせて、授業科目を体系的に配置し、密度の高い教育を行っている。特別研究では、研究指導教員(主任)は特別研究の研究課題に沿った高度先端的研究を指導し、博士論文を完成させるために高度な教育を実施している。完成年度(平成27年度)を迎え平成28年12月に教育課程や教育内容・方法の改善としてシラバスの改訂を行い、研究科教務委員会・研究科委員会で承認された。

【ディプロマポリシー】

理念と目標に沿って設定した薬学研究科医療薬学専攻の専門科目、特別演習、特別研究を履修して、総計30単位以上を修得すること、かつ独創的、先駆的であり、関連分野の研究の推進や薬学、医学、医療薬学、保健衛生の推進に寄与する博士論文を作成し、所定の試験に合格することが学位授与の要件である。博士課程においては、研究者として国際的な薬学・医療薬学研究が自立して遂行でき、あるいは、幅広く高度な薬学専門性を必要とする医療人として活躍するための優れた能力を修得していることが課程修了の要件である。

[自己点検・評価]
ディプロマポリシーに従って、「愛知学院大学大学院薬学研究科学位論文審査内規」と「薬学研究科の課程修了要件、最終試験及び学位論文審査等に関する事項」を平成25年11月13日に制定し、質的な学位論文審査基準が明記されている。薬学研究科は平成27年度に完成年度を迎え、1名から博士学位論文申請があり公開発表会・審査の後、平成28年9月に博士学位が授与された。平成28年度も1名から博士学位論文申請があり公開発表会・審査の後、平成29年3月に博士学位が授与された。今後は適切な教育が施されたかを継続的に検証していく必要がある。

入学者選抜の方法

入学者選抜は、入試区分ごとの試験種目(学力試験、英語学力試験、小論文試験、面接試験)の結果を総合して判定する。受験科目は、全ての項目で客観的に点数化し、研究科委員会で充分な審議をした上で公正、公明な選抜を行っている。全ての受験生に対し、志望動機、研究の抱負、修了後の進路等について面接試験を行い、適切に判断している。試験科目に関しては、一般学生と社会人で次のように分けられる。

一般学生選抜試験
  • 推薦入試(英語学力試験、面接試験)
  • 一般入試(専門科目試験(2科目)、英語学力試験、小論文試験、面接試験)
社会人学生選抜試験
  • 社会人推薦入試(英語学力試験、面接試験)
  • 社会人一般入試(英語学力試験、小論文試験、面接試験)
[自己点検・評価]
「理念とミッション」に沿った人材を養成するためには、学生の資質を十分に見極める必要がある。そのため学生の選抜に当たっては幅広い試験種目を課して、学生の適性を十分に審査している。また学力のみに偏重するのではなく面接試験を全ての入試区分で実施し、総合的な判断を行っている。このように入学者選抜は厳格な入試制度の下に実施されている。

カリキュラムの内容

「理念と目標」に沿った人材を養成するために、「医療分子薬学分野」と「医療機能薬学分野」の2つの分野を編成し、教育課程として、専門科目、特別演習、特別研究を設けている。特に専門科目に関しては、社会人大学院生が受講可能なように夜間に開講するなどの措置を取っている。

【専門科目】
医療分子薬学分野と医療機能薬学分野の2つの分野から構成する本専攻・博士課程には10の専門科目を設けた。それらは、天然薬物作用学、生体機能化学、環境衛生学、免疫細胞情報学、分子薬効解析学、病原微生物学、化学療法学、医療薬剤学、神経薬理学、疾患病態治療学である。大学院博士課程学生として高度な知識・技術を習得し、薬学研究科医療薬学専攻学生として高度な専門性を修得する。また博士論文の立案、作成時の基盤となる高度・専門的知識と技術を習得することを目的とした科目である。10単位以上の修得が必要である。
【特別演習】
研究指導教員、研究指導補助教員のもとに研究テーマに関連した先端的薬学、医療薬学研究の知識・現状について口頭発表形式による報告と質疑応答を特別演習として定期的に行う。特別演習は研究に対する論理的思考、批判力、各学生の独自性・独創性の育成、創造性の確立、論理的説得性の習得を目的とした科目である。 なお、国際性と創造性を兼ね揃えた大学院生の育成の一つとして特別演習では英語原著論文等を教材に用いて質疑応答を中心とした口頭発表・質疑応答を演習の柱として進める。8単位の修得が必要である。
【特別研究】
特別研究の研究指導教員の下、特定の研究テーマを設定して、専門科目、特別演習で習得した知識・技術を応用し、関連分野において独創的、先駆的であり、かつ関連分野の研究の推進や薬学・医療薬学、医学、保健衛生の推進に寄与する博士論文を作成することを目的とした科目である。特別研究には次の10科目の研究科目を設けた。それらは、天然薬物作用学、生体機能化学、環境衛生学、免疫細胞情報学、分子薬効解析学、病原微生物学、化学療法学、医療薬剤学、神経薬理学、疾患病態治療学である。特別研究の実施においては、研究指導教員(主任)と特別研究科目が同一の研究指導補助教員が協力し、学生の博士論文研究を適切に指導する。12単位の修得が必要である。
[自己点検・評価]
本研究科カリキュラムは、医療薬学と基礎薬学に重きを置いた「医療分子薬学分野」と医療薬学と臨床薬学に重きを置いた「医療機能薬学分野」を設け、医療薬学及び薬学領域の高度・最先端の知識と技能を修得させ、理念に沿った人材を養成するために 相応しい多面的なカリキュラムの内容、構成になっていると考える。また、授業科目は、社会情勢・疾病の変化に伴い高度・多様化した医療を充実させ、さらに発展させるための医療薬学に必須なものになっており、薬学、医療薬学を修得し、 さらに高度、最先端医療薬学の知識・技能の修得を目指す博士課程学生に相応しいものになっていると考える。完成年度(平成27年度)を迎え平成28年12月に教育課程や教育内容・方法の改善としてシラバスの改訂を行い、研究科教務委員会・研究科委員会で承認された。

全大学院生の研究テーマ

研究テーマ名
研究の概要
UCモデルマウス腸内細菌構造解析 本研究は、腸内細菌を視点にマウス病態に影響を与える菌種の探索・同定に関するものである。マウス腸内細菌構造の解析は、いずれヒトUCにも応用できるものと考えている。
三置換1,2,3-トリアゾールの一般合成法の開発 本研究は、有機化学を基軸に従来まで合成法が確立していない置換複素環を自在に合成する方法論の確立に関するものである。これは様々な問題に対して臨機応変かつ柔軟に対応できる薬学研究者・医療薬学研究者の養成につながるものと考えている。
天然由来レチノイドX受容体アゴニストのアルツハイマー病の予防・治療への応用を目指した基礎研究 超高齢化社会を迎える日本においてアルツハイマー病を始めとする認知症患者の増加が大きな社会問題になっている。本研究では、アルツハイマー病の発症に関するアミロイド仮説に基づき、天然由来レチノイドX受容体のアゴニストの有効性を検討し、アルツハイマー病の予防・治療への応用を目指す。本研究は、臨床現場における薬物療法の実践において重要な知見を提供するばかりでなく、高度な医療・薬学の専門性を持った薬学研究者の養成につながるものと考える。
ベルベリン誘導体による薬剤排出ポンプMexXY系の阻害 本研究は、微生物における薬剤耐性系の克服を目指す研究である。現在、様々な薬剤耐性菌が臨床現場を苦渋させているため、薬剤耐性の研究は必要不可欠である。様々な薬剤耐性機構や微生物の知識を発展させるこの研究は、薬学研究者や医療研究者の教養につながると考えている。
時計遺伝子の機能異常を伴う疾患に対する漢方方剤の新規生物作用の解析 近年、サーカディアンリズムを制御する時計遺伝子の機能異常が生活習慣病などの様々な疾患の発症に深く関係していることが明らかになりつつある。本研究では、漢方方剤が1型及び2型糖尿病モデルマウスにおける時計遺伝子の変動に及ぼす効果を解析し、時計遺伝子の機能異常によって誘発される多くの疾患に対して有効性を示す漢方方剤を探索するとともに、作用機序の解明を目指す。本研究は、臨床現場における薬物療法の実践及び疾患発症機序の理解において重要な知見を提供するばかりでなく、高度な医療・薬学の専門性を持った薬学研究者の養成につながるものと考える。
バイオフィルム感染症治療を目的とした高分子微粒子DDS製剤の設計 長期間患者の体内に留置されるカテーテル表面に付着した細菌がバイオフィルムを形成し、難治性の感染症を引き起こすことが問題となっている。また高齢化社会となり、バイオフィルム感染症の一つである歯周病の罹患率も高く問題となっている。本研究テーマは、実際の医療現場で問題となっているバイオフィルム感染症に対して、DDS製剤を用いた薬物治療的アプローチにより有効な治療法を確立しようとするものである。

医療機関・薬局等関連施設と連携した教育・研究体制

「理念とミッション」に沿った人材養成のための教育・研究を推進するには、大学院の所属研究室だけでなく、病院や薬局等の外部医療機関における現場での教育研究を実施する必要がある。医療機能薬学分野は言うに及ばず、医療分子薬学の教育研究の推進においても医療機関との密接な提携と共同研究が重要である。そこで、地域薬局との連携体制のもとで地域医療における薬物治療の適正化を目指して、「地域医療における薬局薬剤師業務の評価・構築に関する研究」を進めている。最終的には薬局薬剤師を活用した健康情報拠点の構築を目的として共同研究が進行している。平成27年4月には大学院生の臨床能力及び識見の向上と高度な医療人の養成を目的として、愛知学院大学大学院薬学研究科と名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院の間で、教育研究実施に関する連携協定が締結された。また、双方の研究活動や医療技術等の進展と地域貢献を目的に愛知学院大学大学院薬学研究科とコーヨー調剤薬局の間で、学術交流に関する連携協定が平成27年4月に締結された。

[自己点検・評価]
平成28年9月に社会人大学院生1名が地域薬局との連携のもとで医療薬学・臨床薬学を基盤とする博士論文を作成し、学位を取得した。また、大学院薬学研究科と医療機関・薬局等関連施設が連携した教育・研究について、平成27年に複数の施設と協定が締結され、その教育・研究体制が整いつつある。今後、その体制を発展させながら、医療薬学領域に関する高度な専門知識・技能を大学院生に修得させることで、「理念とミッション」に沿った人材の養成につなげていく。

学位審査体制・修了要件

【愛知学院大学大学院薬学研究科学位論文審査内規】

制定 平成25年11月13日

(目的)

第1条 この内規は、愛知学院大学大学院学則及び愛知学院大学学位規則(以下、「学位規則」という。)に基づくほか、愛知学院大学大学院薬学研究科(以下、「薬学研究科」という。)の学位論文審査に関し、必要な事項を定める。

(審査委員会)

第2条 薬学研究科は、学位規則第6条の規定による審査を付託されたときは、薬学研究科委員会において、当該委員から主査1名及び副査2名を選出し、これによる薬学研究科学位論文審査委員会(以下、「審査委員会」という。)を設け、審査を行う。
2 主査及び副査の選出は、次の各号による。
(1)主査については、当該特別研究科目を担当する教員以外の委員のうち教授又は准教授を選出する。
(2)副査については、委員のうち教授又は准教授を選出する。
3 薬学研究科委員会は、第2項の主査及び副査に加え必要と認めた場合は、次の各号により副査を選出することができる。ただし、第2号及び第3号により選出された者は、薬学研究科委員会での学位授与の可否に関わる審議に加わることはできない。
(1)薬学研究科委員会委員
(2)他の研究科の教員
(3)学外の研究者

(論文の審査、試験又は学力の確認)
第3条 学位論文審査は、次の各号により実施する。
(1)公開論文発表会における研究発表と質疑討論
(2)学位論文の審査及び基礎・専門的学力の口頭試問

(審査期間)

第4条 審査委員会は、薬学研究科委員会において学位論文審査開始の承認が得られた日から3ヶ月以内に第3条の論文の審査及び学力の確認を終了しなければならない。ただし、特別の事由があるときは、薬学研究科委員会の議を経て、その期間を1年以内に限り延長することができる。

(審査委員会の提案)

第5条 審査委員会は、審査を終了したときは、直ちに審査の要旨及びその結果を薬学研究科委員会に提案しなければならない。

(薬学研究科委員会での審議)

第6条 薬学研究科委員会は、前条の提案について最終審査を行い、当該特別研究科目を担当する教員を除いた薬学研究科委員会委員の3分の2以上の賛成により合格とする。ただし、休職又は出張のため出席することができない委員は、委員の数に算入しない。

(研究科長の報告)

第7条 薬学研究科長は、学位規則第13条に基づき論文、論文内容の要旨、審査の要旨及び学力確認の結果を学長に報告しなければならない。
第8条 薬学研究科の課程修了要件、最終試験及び学位論文審査等に関する事項は、別に定める。
第9条 この内規の改正は、薬学研究科委員会において行う。

附 則
この内規は、平成26年4月1日から施行する。
附 則
この内規は、平成27年4月1日から施行する。
附 則
この内規は、平成28年1月14日から施行し、平成27年12月16日から適用する。
附 則
この内規は、平成28年7月13日から施行し、平成28年4月1日から適用する。

【薬学研究科の課程修了要件、最終試験及び学位論文審査等に関する事項】

制定 平成25年11月13日

愛知学院大学大学院薬学研究科学位論文審査内規(以下、「審査内規」という。)第8条に基づき、薬学研究科の課程修了要件、最終試験及び学位論文審査に関する事項を定める。

1.課程修了要件

(1)専門科目 10専門科目から5科目以上を選択して、10単位以上を修得する。
(2)特別演習 選択した分野(特別研究科目が属する分野)の特別演習8単位を修得する(原則として1~2年次)。
(3)特別研究 特別研究科目を1つ選択し、12単位を修得する。なお、単位の認定にあたっては、各特別研究科目の学生の研究テーマごとに主任(当該特別研究科目の教授あるいは准教授で、当該学生の標準修業年限時に在職している者)を置き、主任がこれを行う。
(4)上記(1)から(3)までの総計30単位以上を修得し、かつ、最終試験及び学位論文の審査に合格しなければならない。

2.最終試験

(1)最終試験は、学位論文審査において主査と副査を担当する教員によって、研究内容の審査とは別に、審査を受ける学生が博士の学位に価する基礎学力・関連分野の専門的学力を修得していることを口頭試問することにより実施する。
(2)最終試験は、主査及び副査の試験に合格しなければならない。

3.学位論文審査

(1)博士の学位の取得希望者は、学位論文要旨を作成し、別に定める書類と併せて、薬学部事務室へ提出する。
(2)薬学部事務室は受理した前号の書類を薬学研究科委員会へ提出する。
(3)学位論文審査開始の承認後、公開学位論文発表会を開催する。
(4)公開学位論文発表会の終了後、薬学研究科委員会において学位論文の執筆の許可又は不許可を決定する。
許可となった場合は、審査内規第2条第2項に従い、主査1名及び副査2名を決定する。なお、薬学研究科委員会が必要と認めた場合は、審査内規第2条第3項に従い、さらに副査を加えることができる。
不許可となった場合は、その理由を記した書面を付して、前(1)の書類を取得希望者へ返却する。
(5)主査・副査の助言を参考にして学位論文を執筆し、薬学部事務室に提出する。
(6)主査・副査は提出された学位論文に関して、研究内容、学生の専門分野での知識、論文の新規性及び独自性を審査し、論文審査の要旨及び最終試験結果の要旨を薬学研究科委員会に提案する。
(7)学位論文の最終審査は、当該特別研究科目を担当する教員を除いた薬学研究科委員会委員の3分の2以上の賛成により合格とする。

4.学位論文の基盤論文

査読付き原著論文2報以上、少なくとも一報は筆頭著者である英語論文とし、以下の(1)又は(2)に合致する雑誌に掲載されること。なお、論文形式(Full paper、Letter、 Communication等)は問わない。
(1)インパクトファクターが付与されている学術雑誌
(2)「日本学術会議協力学術研究団体」が刊行する学術雑誌

5.博士課程に所定の就業年限以上在学し教育課程を修了したのみで退学した者の学位論文審査

博士課程に所定の就業年限以上在学し、教育課程を修了したのみで退学した者が、再入学しないで博士の学位の授与を請求するときは、退学後1年以内に最終試験及び学位論文の審査に合格しなければならない。ただし、特別の事由があるときは、薬学研究科委員会の議を経て、その期間を1年以内に限り延長することができる。

備 考
1.平成26年4月1日から施行する。
2.平成27年4月1日から施行する。
3.平成28年1月14日から施行する。
4.平成28年7月13日から施行し、平成28年4月1日から適用する。

[自己点検・評価]

本学大学院薬学研究科医療薬学専攻(博士課程)では、「愛知学院大学大学院薬学研究科学位論文審査内規」と「薬学研究科の課程修了要件、最終試験及び学位論文審査等に関する事項」を平成25年11月13日に制定し、質的な学位論文審査基準を明記している。

学位論文の提出および審査、学位授与にかかる手続き等については研究科委員会において審議し、薬学研究科ホームページの「薬学研究科学位申請」において学生に明示し、学位授与の方針は薬学研究科ホームページ、学生募集要項、履修の手引きに掲載して周知している。また、学位論文の公開発表会を開催して多領域の研究者と議論する機会を設け、学位論文の質を担保している。学位審査は、本学学位規則と薬学研究科内規に従って、厳格に行っている。審査報告書は、毎年まとめて学内学会誌である『愛知学院大学薬学会誌』ならびに『愛知学院大学大学院ホームページ』に審査員名とともに公表している。上記のように学位論文審査は公正かつ適切な体制の下で、実施されていると、評価される。

修了者の博士論文名、学術雑誌への掲載状況、進路状況

博士論文名
学術雑誌への掲載状況
修了者の進路状況
タイトル
雑誌名
暦年・掲載号・頁
地域医療における医師と薬剤師の共同薬物治療管理体制の構築とその意義 Effects on caregiver burden of a dosage increase to 10 mg/day donepezil hydrochloride in patients with Alzheimer’s disease Patient Preference Adherence 2014・8・1223-1228 市議会議員
(社会人博士課程入学生)
医薬連携の取り組みとしてのPoint of care testing を活用したワルファリン適正使用の実践─ワルファリン服用患者の服薬アドヒアランスとTime in therapeutic range の評価 日本プライマリ・ケア連合学会誌 2016・39・23-28  
球状微粒子シリカを利用した新規固体分散体製剤調製技術の開発 Practical approach to prepare solid dispersion drug product using spherical silicate Int. J. Pharm. 2014・475・364-371 製薬企業
(社会人博士課程入学生)
Application of spherical silicate to prepare solid dispersion dosage forms with aqueous polymers Int. J. Pharm. 2015・493・55-62

社会人大学院生への対応状況

社会人一般入試では医療機関や企業での実務経験を考慮し、一般学生選抜試験で課せられる専門科目試験(2科目)が免除となっている。社会人大学院生の受講対応(配慮)として専門科目(特論)の講義は夕方午後6時から7時30分(第5時限)に行っている。また、社会人大学院生が質の高い博士論文を作成するために、修学期間が延長できる長期履修制度を平成25年度から導入している。社会人入学者確保のための広報活動・修学支援の検討も継続していく必要がある。

今後の充実・改善

研究科の改組を含め、理念・目的の適切性ならびに教育目標を実現するための受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)について定期的な検証を薬学部将来構想委員会・薬学研究科運営委員会・研究科委員会等で実施していく。また、教員の新規採用に伴い、教育内容・方法(専門科目、特別研究、特別演習)を検討する。

「愛知学院大学大学院薬学研究科教員資格審査内規」を平成27年4月、「愛知学院大学大学院薬学研究科教員資格審査委員会規程」を平成27年10月の研究科委員会において制定した。これは完成年度後の教員組織の充実のためであり、平成28年度はこれらに基づいて資格審査を行い、研究指導教員2名および研究指導補助教員1名を採用した。今後も研究活動の活性化のために講演会・各種セミナー、薬学部と連携したFDワークショップ、研究授業を開催し、教員の資質向上に向けた取り組みを行う。

入学者が少なく(平成29年5月現在 在籍数:6名)、定員を充足していない。平成24年度より本学主催の大学院進学相談会や薬学部主催の大学院説明会を通して広報活動を展開している。完成年度(平成27年度)を迎えたことから、平成27年10月の研究科委員会において入学定員の見直しを行い、平成29年度入試から薬学研究科の定員を5名(収容定員20名)から3名(収容定員12名)に変更し適正化を図った。入学者確保のため他大学を含めた学部卒業者に対する広報活動・修学支援の検討を継続していく必要がある。