学部長挨拶

愛知学院大学 薬学部の学生諸君に
愛知学院大学薬学部長 井上 誠

愛知学院大学薬学部長 井上 誠 写真

愛知学院大学薬学部長 井上 誠

 大学の使命は、質の高い教育により豊かな教養と高度な専門能力を教授する(学士力を付ける)ことです。6年制薬学部における「学士力」養成とは、医薬の創製に関連する基礎科学から医療薬学に至るまでの学際的学問を修学させること、さらに医療の現場で問題発見・解決能力を発揮し、指導的な立場で活躍できる能力を習得させることです。
 本学薬学部は建学の精神である「行学一体・報恩感謝」に基づき、医療人としての豊かな人間性と高い倫理観を備え、薬学の科学的基礎に立脚した医薬品に関する包括的知識を持ち、疾病に対する適切な医薬品の選択や適正使用、さらには正確な医薬品情報の提供及び服薬指導などの高度で幅広い職能を有する「患者を中心にした21世紀の高度先端医療に貢献できる薬剤師」の養成を目的としています。  
 薬学部学生は、1年次には日進キャンパスで主として教養教育科目を学びます。ここでは社会の一員として必要な教養、知識および学問の基礎を修得し、社会の変化に適切に対応する能力や物事を総合的に判断する能力を身につけます。2年次から楠元キャンパスで物理系、化学系、生物系、衛生系、医療系の専門科目と実習・演習さらに薬学英語を学びます。5年次には病院薬剤部や保険薬局で実務実習教育を受け、薬剤師の業務を実際に学びます。 
 近年の社会情勢の変化に伴い医療の高度化・多様化・分業化が進んでいる一方で、今世紀初めのヒトゲノム解読を契機として薬学研究は質的な変貌を遂げ、基礎科学研究が大きく進展しています。このような状況において、医療の担い手として、また医療人として質の高い薬剤師を養成すると共に、様々な問題や疑問を解決するための「科学的分析力と思考力」や「探究心」を備えた人材の育成も重要です。このために、5・6年生は講座に配属され、教員から直接指導を受けて積極的に卒業研究を実施しています。より専門的な基礎薬学研究者や医療薬学研究者を養成するために大学院薬学研究科(4年制博士課程)を、また医療生命に関連した先駆的プロジェクト研究を行うことによって健康の増進並びに医療の向上に寄与することを目的として医療生命薬学研究所を平成24年4月に開設しました。 
 このように愛知学院大学薬学部には充分な指導内容と学習環境が整っています。学生諸君は6年間の学生生活を念頭に置き、自ら意欲を持って積極的に勉学に取り組み、充実した日々を送っていただきたいと思います。

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